紋章のような

My name is Samataka. I made coats of arms in my own way. Please accept my apologies. I didn't understand heraldry. I made coats of arms in escutcheons.

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

自作小説「塔の上のセピイ  〜中世キリスト教社会の城女中の話」第十九話(全十九話の予定)

第十九話 区切りの三日月 その後も、私はセピイおばさんに話をせがんだ。もちろん、しつこくではなく、おばさんの顔色をしっかり確認した上で。最低でも五日以上は間を空ける。 父さんも母さんも、弟も近くに居ない、畑仕事や家の中でセピイおばさんと私だけ…

自作小説「塔の上のセピイ  〜中世キリスト教社会の城女中の話」第十八話(全十九話の予定)

第十八話 お邪魔虫の居場所 次の日、私は畑仕事もそこそこに、マルフトさんのお墓の前で座り込んだ。もう両親や友達から、どう思われたっていい。断固として座り込む。もちろん、セピイおばさんに対しての意思表示だ。 しかも天気はいい。長話には最適だ。 …

自作小説「塔の上のセピイ  〜中世キリスト教社会の城女中の話」第十七話(全十九話の予定)

第十七話 失われた者たち ともかく、ジャッカルゴは都アガスプスから居城メレディーンに、妻子ともども無事に帰ってきたのだ。妻のヘミーチカも赤ちゃんのナタナエルも、その後、へんな病を発症したりする事はなかった。都に住む、それぞれの両親も健康であ…

自作小説「塔の上のセピイ  〜中世キリスト教社会の城女中の話」第十六話(全十九話の予定)

第十六話 忍び寄る病魔 「プルーデンス」 セピイおばさんの表情が、また変わった。微笑んではいるのだが、少し固いというか、元気が無いような。ええっ?せっかくイリーデたちのおかげで、おばさんの表情が晴れたと思ったのに。 「どうだろう。今夜は、ここ…