釣りど素人の父子が海釣りを体験する話。
はてさて二回に渡って、何とも不埒な記事をお届けした私。
ここは良い人アピールをして、挽回を狙おうかな、と。
カモフラージュ?
印象操作?
何のことですかな。
実際の父親業の報告をするだけですぞ。
事実を申し上げるまで。
それは先月下旬、梅雨明け前のことであります。
その以前から息子が釣りをやってみたいなどと申してまして。
ゲームセンターでやった釣りゲームを真に受けたんですな。
またしてもゲームですよ。
ゲームと同様に、仰々しい大物が釣れると期待したのか。
しかも換金できると思い込んでました。
ご存知の方は、もうピンときたでしょう。もろに「どうぶつの森」の影響です。
息子の動機はともかく、この父はど素人であります。
釣りどころか、アウトドア全般がまず、ど素人。
ど素人では教えようがない。教えられません。
となると、ここは人様に頼るしかありませんなあ。
餅は餅屋。
「親子釣り教室」なるイベントを見つけました。
しかし人気があるのか、
私と同レベルの父親が多いのか、
あっという間に募集枠が埋まっちゃいました。
私としては、その事実を伝えて、釣りに行けなくなったことを説明したはずなのですが。
飲み込みの悪い息子。
当日になっても「今日行けるんでしょ」なんて言う始末。
勉強をさせる際の口実、エサにもなるので、とりあえず行ってみることにしました。
せめて他の人たちが釣りをしている姿を見せれば、より具体的にイメージできるかな、と。
せっかくだから、娘にも体験させたいなあ、と親心も動いたのですが。
「行ってらっしゃい」
とのこと。
つれないなあ、もう。
というわけで、目指したのは、こちら。
実は最初、道を間違えました。
天気いいでしょ〜。
しかし、さすがに梅雨ですな。
あっという間に曇りまして。
いざ出陣!な息子の背中。
と言いたいところですが、ただ単に建物に引き返している場面です。
桟橋上に売店を構えていて、ここで釣竿などを借りられるようになっています。
実は、甘ちゃんの私は前述した通り、散歩みたいに見て帰るだけのつもりだったのですが。
息子は釣りをしたいと言い張ります。
仕方なく売店の店員さんに、釣り教室の先生役をやっていただきました。
店員さんたちも手慣れたもので、あっさりと指導してくれます。
さては、私レベルの親が多いのか。
釣竿・餌・バケツ・救命胴衣のセットの親子料金は2,300円ほど。
しかも閉店間際の一時間ほどしかありません。
割高な気もしましたが、息子の授業料と思って奮発しました。
久々の遠出(と言っても、まだ市内)でしたし。
そしたら!
店員のおじさんが教えてくださるそばから、一匹めがかかりまして。
その後も、親子だけでも釣ることができました。
小アジと言うのでしょうか。
手のひらサイズの小さな魚でしたが、この後、計八匹が釣れました。
釣りに慣れた方なら、えっ、たったそれだけ?となるかもしれませんが、
私はいまだにビギナーズラックだったと信じております。
肝心の息子ときたら、待望の釣果になかなか触ろうとせず。
そんなことでは換金なんて夢のまた夢。
現実の買い手は、たぬきちより、よっぽどシビアなんだから。
そのくせ持って帰って、家で飼いたいとか言い出して。
水槽もないし、誰も世話できないから、そこは諦めさせました。
とりあえず、しっかり焼いて食べる予定です。
途中、土砂降りになったり大変でしたが、
素人親子には貴重な体験でした。
たった一時間のようで充分楽しめました。充実してました。
大げさに言えば、なかなかの冒険だったかも。
いや、やっぱり、もっとサバイバルできないといけませんね。
息子がまたやりたいとか言ってくれると良いんだけどなあ。
娘もやってみたいとか言ってくれると良いんだけどなあ。
さて、今回の紋章であります。
ここは、やはり魚関係。
まだ記憶に新しい、アイツに登場してもらいましょう。
あれっ。キャプションがダジャレになっちゃった?
さすがにこんな立派な釣果ではありませんので、
父子鷹というわけには行きませんが。
いや、鵜の捕まえた魚より小さいか。
釣り好きの人の気持ちがちょっと分かった一日でした。