「やっぱりぃ、僕う〜は」ということでからんでいきます。その3
お待たせしました。
す〜っかり、お待たせしました。
そう。
からんでシリーズの締めは「イーハトーヴの小さな図書館」のシオン館長、あなたです!
いやいや館長、忘れたとは言わせませんぜ。
いや〜、お声掛けしていただけるなんて、光栄ですよ。
図書館のマークなんて冗談?
やだ、なあ。困るなあ、もう。
こちとら九州の田舎もんなんですから、冗談なんか通じませんて。
それより、あんまりお待たせして、図書館の新装開店に間に合いませんでした。
すみませぬ。
まあリニューアルオープンのお祝いと思って、ご笑納くださいまし。
何を笑納かって、もちろんこれですぜ。
如何ですかい?
機関車だなんて近代的な物を、初めて紋章に組み込みましたよ。
ちなみに、なぜ、こんなに納品が遅れたかと申しますと。
要するに、図書館ということにとらわれ過ぎていました。
その上で手持ちの素材である羊皮紙や羽根ペンをこねくり回したり、ずっと勘違いの遠回りをしておったのです。
その時の、脱線した作がこちら。
シオン館長、お気づきでしょうか。
館長のご実家の家紋、丸にかたばみを取り込んでみたんですよ。
ただ真似するだけじゃなく、丸枠をずらしてみました。
それが指輪みたいに見えていいな、とも思ったのですが。
どおです。しっかり結び紐になったでしょう。ふっふっふ。
なぁんて悦に入っていたのですが・・・
しばらくするとだんだん落ち着かなくなってきました。
これだと、お役所っぽいか?
書類は扱うけど、文書館?
たちまち脳内に暗雲が立ちこめます。
何かを忘れている気がする。
何か。
ああ、イーハトーヴかああ!!
ようやく脱線に気づいて、あわてて軌道修正したわけです。
顧客様のニーズをつかみ損ねるなんて、致命的ですよねえ。
職場ではそういう体験、そういう事例を思い知っていたつもりだったのですが。
そこから、機関車と開いた本を作成。
ググって、ほかの方が描かれた銀河鉄道のイラストいくつかを参考に、まずは機関車を素材として整えます。
ここで、運がいいと言いましょうか、縁があったと言いましょうか。
実は車輪の素材は以前作っていたのです。
機関車の先頭部分と客車部分ができれば、あとは車輪を加えるだけっス。
楽しかったですよ、シオン館長。
カラーリングを替えた案も載せておきますぞ。
銀河鉄道が影絵っぽく見えるので、こちらも作者としては、けっこう捨てがたいんですよねぇ。
やっちゃいましたよ、シオン館長。作っちゃいました。
ここまで読んでくださった皆さんも、すっかり付き合わせてしまいましたね。
私もかなり刺激を受けました。
と言うのも、ふだん紋章を作る際に私が意識しているのは、だいたい12、3世紀のヨーロッパ社会、西洋紋章の黎明期のような時代なのです。
今回はそこから思い切りぶっ飛びました。
機関車。19世紀ぐらいですよね。
脳内の時間の感覚が広がりました。
やってみるもんだなあ。
さて、ずいぶんとお騒がせしてましたが、しばらくは私も大人しくしますからね。
紋章は載せても、IDコールは控えます。
ご安心くださいませ😉
なあんて、予定でしたが、
それを覆す方が現れました。
もはや豪傑ですな。
あと一回延長します。
次回こそが本当の締めです。
さあ、どなたでしょう。お楽しみに!