紋章で描かれる人、人、人。
前回も自己申告しましたが、
私、佐馬鷹は基本、人が描けません。
人物、人間を描いても下手なんです。
まあ、それでも演出の都合上、無理くり描き入れてきましたが。
大体その場合は、被害者としての人間であります。
は〜悪魔はスイスイ描くのに、人間はなかなか描ききれない。
なんて罰当たりな!!ですと?
悪魔には思い入れがカケラもないから、安易に描けるのです。
そしてヤラレ役として使い回せるのです。
と、言い訳しておこう。
人が上手く描けないことには、変わりないのですが。
ならば悪魔を抜きにしてみると、どうでしょう。
やっぱり被害をこうむります。
ビュウウウ〜〜〜。
う〜ん、小さすぎますね。
拡大しましょう。
お分かりでしょうか。
拡大したからと言って、上手く描けたように見えるわけがない、
ですなあ。
く〜。
これは勉強せねばなりませんな。
読者の皆さん、ごめんなさい。
今回は私めの勉強に、しばしおつきあいくだされ。
+
しかし勉強と言ったって、どうやってするのでしょう。
そこはお手本ですよ。
お手本を見て、学ぶのです。
左上・左下・右上にご注目。
これくらいだったら、まだ私と同レベルかなあ。
なぁんて生意気なことを考えたりしました。
あ、でも長い服のひだとか、ダメだな。
となると、やっぱり私には厳しいかも。
出た〜!
司教様、お坊様であります。
着込んでるなあ。服を描くだけでも大変そう。
しかもヒゲ。
くっそう、手間取らせやがってえ。
確実にハードルが上がりました。
州名はブルゴス、カディスと思われます。
左のブルゴスが特に難敵。
王様なのか領主様なのか、顔の描写が細かい!
ああ、突き放されました。
お二人のドラマが描き込んであるんだもの。
騎乗の姿なんて、おいらには描けねーよ。
聖ジョージ(ゲオルギウス)は、竜退治のエピソードで欧米社会に浸透しています。
聖コルネリウスはローマ帝国の百人隊長か何かで、貧者にマントなどを施して、キリスト教徒の鑑として挙げられる人物です。
いずれもチェコの切手。
えらいこと丁寧に表現されてます。
これもなかなか有名どころなんです。
もはや肖像画。
切手になっても、画力は落ちません。
肖像画なんて描いたこと、ないですよ。
さあ、随分と変わり種を持ってまいりました。
森護先生の「西洋紋章夜話」(大修館書店)の表紙にも選ばれたチェコの切手です。
そりゃ先生が表紙に抜擢するわけだわ。
このインパクトだもの。
典型的なヒゲおじさんの首が、あまりにも自然に、鳥の胴体になじんでます。
私も以前から、皆さんにお見せしたいと思っていたくらいです。
+
ああ、お手本はさすがにお手本ですなあ。
やはりレベルが高い。
勉強のつもりが凹んできましたぞ。
とかなんとか言いながら、
凹みっぱなしの俺じゃねーぜ!
次回はちょいとゴネてみます。
面倒だなんて思わないで、 どうかついてきてくださいね。
よろしく〜。