紋章のような

My name is Samataka. I made coats of arms in my own way. Please accept my apologies. I didn't understand heraldry. I made coats of arms in escutcheons.

リクエスト特集?ネズミの紋章。の続き。

前回はネズちゃんが、ついにデビューしましたね。

そのネズちゃんを駆使すれば、

こんな紋章もできちゃいます。

こちらです。

 

 

 

the mouse on the ox head

ネズミ on 牛の頭

 

皆さんも、このお話はご存知ですよね。

そう。あの、十二支の動物を選抜する競走のお話。

ネズミはずっと牛に乗せてもらって、楽々ゴールに一番乗りしました。

作戦勝ちというやつです。

 

こちらも正月にふさわしいテーマですなあ。

こんなに遅れてしまうなんて。

 

 

 

 

 

ならば、このままでは終われませぬ。

せっかくなので、我が家にある十二支関連の絵本を紹介しましょう。

この絵本を見かけたことはありませんか?

 

この絵が魅力!

 

ほるぷ出版から出ています。良い仕事してるなあ。

作者には申し訳ないのですが、私は正直、絵が目当てで購入しました。

エロール・ル・カイン

ま、さ、に、ビッグネームです。

他に追随を許さず、世界中にその画力を印象付けました。

プロって、大御所って、すげえ。

 

 

 

絵本のお話は、昔話の後日譚。

まんまと騙された牛が、皇帝に異議申し立てします。

本当の一番は自分である、と。

 

当然、牛は不服です。

 

皇帝は、博士のような、文部大臣のようなキャラクターのシュン・ユーに命じます。

十二支に選ばれた他の動物たちの意見を集めてこい、と。

それで多数決で、ネズミか牛か、十二支の一番を決めようというのですが・・・

 

シュン・ユーは他の十種の動物たちを訪ねて回ります。

一匹ずつ登場するのですが、ここが見どころです。

画仙エロール・ル・カインの画力が炸裂!

腕が、筆が冴え渡ります。

 

 

 

とは言え、十種全部を掲載しては、それこそネタバレです。

中でも気に入った四種をご覧いただきましょう。

まずは、こちら。

 

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皆さんはどう思われるでしょうか?

臆病者の代名詞としてチキンなんて表現がありますが、

この鶏はそんな弱さを感じさせません。

むしろ闘鶏のように強そう。

すっくと立って、しっかり足元のワラを踏み締めています。

凛々しい。凛としている。

しかも、孔雀に負けないカラフルさです。

 

 

 

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二番手に、こちらを選びました。

どうです、この筋肉!

地面に喰い込みそうな爪と、深く避けた口からのぞく歯。

これは、ひとたまりもないでしょう。

いかにも大胆不敵な太い眉は、人間臭くもあり、ユーモラスです。

しかし、この虎の魅力は何と言っても、この縞模様。

もう縞模様だけでも、水墨画ですやん!

こんな風に描ける人がいるんですね。やはり画仙。

とてもじゃないですが、自作の虎の紋章など並べたりできません。

 

 

 

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これも見逃せません。

ご覧ください。この細かい模様。

大理石のタイル装飾に負けない細かさ、美しさであります。

これでは密猟者に皮を狙われそう。

まあ、この蛇なら易々と取らせないでしょうが。

 

ここで、生意気なことを少々言わせてください。

ここまで細かく描きたくなる気持ち、分かる気がするのです。

自分も紋章の中の動物に、その体に模様を入れたくなります。

それぞれの模様を変えることで、個性・特徴を出す。

もう色を変えるだけでは物足りなくて、模様も変えたくなるのです。

模様替え。

本来の意味と違いますが。

 

 

 

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ラストは、これ。

これをどうしても見ていただきたかった。

これを見せたいがために、記事を書いたようなものです。

ひと目見て、ほれました。

だって、あのアメリカのお馬ちゃんアニメを彷彿させるんだもの。

(注、思い切り女の子向けアニメ。なのに、このおっさんは好きなもんで)

ぶち模様でも、充分綺麗。

まず目が女性的ですね。

切れ長ですが、糸目ではなく、中からのぞいて見える瞳孔が大きい。

光っているような、うるんでいるような。

この目と髪では、どうしても女性的と思えて仕方がない。

 

 

 

 

はあ〜、書けた。

前々から、この絵本を取り上げたかったんです。

これが言いたかったんです。

やっと記事にできました。

有為自然さん、ありがとうございます。

良いきっかけをいただきました。

 

皆さんも、季節外れの干支の話をご清聴、ありがとうございまする。

他の動物たちの絵がどんなだったか。

絵本の話はどんな結末なのか。

それは独自で本を購入したり、図書館で借りてみたりしてお確かめくだされ。

おすすめですぞ。