紋章のような

My name is Samataka. I made coats of arms in my own way. Please accept my apologies. I didn't understand heraldry. I made coats of arms in escutcheons.

天馬、ペガサスの紋章。なぜかハロウィーンに発表したくて。

前回に引き続き、ハロウィーンの話をしたい。
と言いつつ、お見せする紋章はこういうものだったりします。

 

 

winged horse stepping over the moon

久々の天馬は、夜空を駆ける。

 

天馬に月をまたがせました。これを思いついた時は、してやったり、と思ったものです。

もちろん、大のお気に入り。個人的には「三日月天馬」と呼んでおります。

 

夜空は、ひねりを入れて緑系統でまとめて見ました。素直に青を使ったら、面白くないもんね。

 

 

 



と、ここまで読んでくださった方は、すでに一つの疑問をお持ちでしょう。
そう、カラーリング。

全然ハロウィーンらしくないやん!と、ツッコミを入れたいですよね。
実際、作った際はハロウィーンのことなど全く考えていませんでした。
作った後でハロウィーンに関わりができた、というのが実情です。

 

要するに、その実情、事情を語りたいわけなんですよ。

思い返すこと、数年前(遠い目をしているんですよ、今)。まだ幼い長女のために、うちの奥さんが子ども番組をチェックしまくっておりました。いろんな番組がありましたよ。NHK教育のプチプチ・アニメとか好きでしたねえ。

さて、そうやって奥さんが見つけてきた番組の中に、衝撃の出会いが待っておったのです。
「マイリトルポニー」

www.tv-tokyo.co.jp

 

実はアラフィフのおっさんがこの番組について語るのは、なかなかのプレッシャーなんですよ。本場アメリカだったら、格好の冷やかしの材料にされてしまうでしょう(「ブロニー」という用語があるそうです)。じゃあ、やめときゃいいのに、って思いますよね。やめられるようなら、語りませんわな。
ああ、もう、恥ずかしいことに口調がすでに興奮し始めた!


この「マイリトルポニー」、第一話から見たわけではありません。初めて見た回がまさにハロウィーンの時期だったのです。
作中では「ナイトメア・ナイト」という呼び名のお祭りになってます。何しろ人間ではなく、ディフォルメしたお馬ちゃんたち(手塚治虫の「ユニコ」を連想してください)が闊歩する世界なので、欧米の文化の一つ一つがこまめに置き換えられています。ハロウィーンという名詞も、そのまま使えなかったんですね。


で、どういう回かと言うと。第一話、二話に登場した悪役(ヴィランという用語をこの番組で覚えました)が、主人公たちの村にやってきて、お祭りをきっかけに上手く溶け込めるかどうか、という内容なのです。番組当初、散々迷惑をかけた悪役が主人公たちとの対決を経て、更生し、久々の登場でわだかまりが解けるか。

 

その悪役、プリンセス・ルナと言います。

お馬ちゃんたちの世界(エクエストリア)で女王的な存在、プリンセス・セレスティアの妹であり、かつて姉に反発して懲らしめられます。番組冒頭では、復活してまたも悪事を働こうかというところを、姉の弟子である主人公トワイライトとその仲間たちに阻止され、姉と和解したわけですが。
ちなみに、このお馬ちゃんたちの世界では、ある程度成長すると(人間で小学三年生くらい?)お尻というか後ろ脚の太もも部分にそれぞれマークが現れるという設定になっております。大人であるプリンセス・ルナにも当然あり、月を司ることを表して三日月のマークになってます。

 

ここまで読んでくださった方は、もう、ご想像もついておられるでしょう。この元悪役のお馬ちゃん、プリンセス・ルナに私は惚れました。

 

このおっさん、何言ってんだ、って話ですよね。そりゃ、こっちにだって羞恥心はあるんですよ。私の学生の頃はオタクという言葉が世に広まりだした頃で、それこそ隠れキリシタンのような気持ちで息を潜めていたものです。子持ちのおっさんがアメリカの幼児アニメにハマりました、なんて、そうそう広言しません。ほんとは上のリンクを貼るのだって、結構迷ったんですから。

 

しかしですね、少々言い訳をさせてください。タイミングがポイントなんです。私がはじめにお見せした「三日月天馬」。これを作成して一、二年した時に、この番組、このキャラクターと出会ったのです。これもある種のデジャヴではないかと思いましたよ。

加えて、なかなか周りに溶け込めないという性格設定。こんな演出をされたら、イチコロです。少なくとも、このおじさんは。

 

念の為と言いますか、ググったら分かりますが、今回の紋章「三日月天馬」は、ハロウィーン風でないだけでなく、プリンセス・ルナともカラーリングが異なります。全く存在を知らずに作って、天馬と三日月の組み合わせだけは一致したのです。ほんとにビックリしました。

 

 

というわけで、世間がハロウィーンと騒ぎ出すと、毎年、口には出しませんが、私個人は密かに郷愁に浸ってしまいます。プリンセス・ルナと出会ったのは、この頃だったなあ、と。

 

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マイリトルポニーの「プリンセス・ルナ」

 

上の写真は、娘へのクリスマス・プレゼントという言い訳で、購入したぬいぐるみ。一抱えもある、結構な大きさです。東京にアメコミ・グッズを取り扱うお店があることをネットで見つけて、大慌てで買い押さえました(よって今は売り切れです)。

www.monster-japan.co.jp

 

今となっては、いい思い出。と言いたいけど、肝心の娘はあんまり使ってくれなかったなあ。親のエゴだったか、トホホ。